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麻雀ブログに復活。ブログ名も最初のものに。酒レビューもあります。
雀龍門3になって感じること
2011年10月30日 (日) | 編集 |
雀龍門の記事は随分前、雀龍門が2にもなっていない初代の頃にその段位システムについて書いた。しかし今回の3へのアップデートで一悶着あってから段位ポイントのことも落ち着きそうになっており、前回の記事のままでは現状に合わないままとなっているので改めて書いてみたい。

とりあえず、今までと変わっていないのは段位の尺の短さ。1位で+200段点となるが、初段では500段点に達すれば昇段だから100段点からスタートで連トップであっという間に二段である。二段は600段点、三段700段点、四段800段点と増えていくが、3連トップや3連ラスで段位が目まぐるしく変動するのは変わらず。

これまでの雀龍門2までは初段で段点がマイナスになると1級に降格ということで、良くも悪くもある程度の実力の選別にはなっていて「段位」の重みが存在したのも事実。しかし、雀龍門3になり「シニアサポート」なるものができて、回線切れでない限りは段位から落ちないというシステムに変わってしまった。

これは、まぎれもなく大甘な設定である。ただ、正直言うと、これまでの設定がかなり辛いものではあった。初段100段点からスタートしていきなりラスって-200段点を喰らうと1級級点900/1000、0段点からラスると800/1000に戻るのはかなりサディスティックとも言えるものではあった。強くったって初心者に3連ラス喰らうことがあるのが麻雀だから、ここをループせずに昇段していった人は幸運としか言いようがないものだったのである。

その上、級位の昇級への級点が大幅に減少した模様。1級はこれまで1000級点というかなりのポイントを稼がなくてはならなかった(1位で40ポイントくらいである)のが500とこれまでの半分である。あっという間に段位にたどりつき、しかも降段しないのでは、面白味がない。それでも段位点の尺が長ければ、例えば初段→二段でこれまでの4倍の2000くらいあれば段位変動もすぐには起こらず、実力の反映にもつながるが、2連トップで昇段もある現状では段の差も2つか3つ程度であればその時に確変(雀龍門的には「天国モード」か)だったか地獄モードだったかであったかを計るくらいでしかない。

この「シニアサポート」という大甘な設定の反面、段位経験値の大幅な変更により極度のマイナス過多になるという激辛設定が行われるという不可思議なことが起こった。これまでは1位200+段点、2位+100段点、3位-100段点、4位-200段点、というゼロサムのポイント制で、少しでも勝ち越すことができればいつかは最高位の九段になれるということで、雀龍門九段の威厳の低さを表してはいた。

だからといって、むやみにマイナス過多にすればいいというものではない。初段から九段まで一斉にこれまでのポイントで3位までは同じだが4位は-300ポイントという天鳳六段→七段の上り坂をはるかにこえるマイナス過多の絶壁状態になってしまった。天鳳六段のポイントは(とは言っても天鳳メインIDは六段原点保存で一度も段位戦を打っていないが)、なかなかの難所として有名である。ラスが-80ptで、1位+50pt、2位+20ptの、プラスが70に対してマイナスが80である。70÷80=0.875と一割以上マイナスが多い中でポイント維持をするだけでもラス回避を中心にかなり勝ち越さなくてはならない。

それが雀龍門3直後のポイントは、プラスが300に対してマイナスは400。300÷400=0.75とかなりのマイナス偏重。なお、この0.75という数字は、天鳳では十段のポイント比と同じである(東風十段鳳凰卓で1位+602位+30ラス-120)。これが全ての段位者に課せられるのである。これでは皆あっという間に降段の嵐である。雀龍門のスタッフはゲームバランスが全く分かっていないのではないか(なお、これはロン2のリーチバトル称号にも言えて、「バトル王位」以上は1位+2、2位±0、3位-1、4位-2という無茶な話である。プロ麻雀連盟もこうしたゲームバランスのことがよく分かっていないのだろう)。将棋のように実力の反映が大きければ良いが、運の要素の強い麻雀で平均順位2.4を強者同士の中で叩き出すのは極めて難しい。

さすがにユーザーの間から非難の嵐が沸き起こり、1カ月ほどして段位ポイントを全面的に変更するということが起こった。その文書が以下のものである。

H23 10.30 雀龍門3の新段位ポイント

私としては、かねてから初段~三段、四段~六段、七段~九段でポイント比を変え、昇段するほどマイナスが多くなる形を望んではいたので、大まかな方向性としては悪いわけではない(個人的には初段~三段はややプラス多めが良いと思ってはいる)。また、以前は(3になった直後はわからないが)級位の人のみとの格差対戦ではプラスポイントを4分の1という大幅に下げられた上でマイナスポイントは半分しか下がらないという大幅なやり損であったのが現実的なポイント配分となったのでここはよしと考える。

しかし、七段~九段、実はこれまでとあまり変わらない激しいマイナス過多である。プラスが300でマイナスが380。変更前とほとんど変わらない。いくら高段位とは言え、300÷380≒0.79はかなり厳しい。天鳳九段でもこの値は約0.82である。天鳳の鳳凰卓との実力差はあるにしても、この激しい上り坂では昇段して行くのはかなり厳しくなる。今回のアップデートの目玉は九段以上の階級を作ったことと、その九段以上の階級に到達するための場でもある雀龍門リーグであるわけだが、九段に到達できる人が少なければ過疎ってしまう可能性は高い。現状では雀龍門リーグの主な目的は九段以上の極位を得ることが大きくなってくると思う(九段段点最大値で雀龍門リーグを打つと特定の条件で「玄人」に昇格。「玄人」以上の極位に達するのも雀龍門リーグの勝敗のみである)。

しかし、これでは九段段点最大値まで上げるのは一苦労である。九段を最高位としてその価値を高めるだけならば今回の段点変更も少しは納得がゆく。しかし、以前の個人的予想では「玄人」など九段以上の極位を作った以上、そこからの難易度が高くなり、九段まではこれまで通りだろうと思っていた。それなのにその「玄人」以上の極位への通過点である九段に達するのが突如困難になったのだ。これまでは比較的地道に続けて入れば到達も可能だった九段に到達できない人が極端に増えてしまう。その結果、九段以上の称号を作ったことと雀龍門リーグを作ったことがかなり無意味になってしまうのだ。

雀龍門リーグに対する批判を雀龍門をほとんどやったことが無い人がよくおこなっているけど、私からすればかなり見当はずれのように思うことがある。別に競技ルールだからどうということではない。そこで九段以上の極位が手に入るから雀龍門リーグをやるということが大きいのだ。この点により、「玄人」以上になれば昇格条件が厳しくても、それなりに打てる人なら九段までは到達できるというこれまでの昇段条件であったならば、雀龍門リーグを積極的に打って「玄人」や「名人」の極位を求める打ち手も増えていたかもしれない。結果、雀龍門リーグの競技ルールがこれからのスタンダードになる可能性もあったと言っても過言ではないだろう。

ただ、雀龍門リーグに関しては、負けても段点が下がらず段位を維持できる(勝っても上がらないが)ということから「公式卓」とちょっと気分を変えたいという時に打つという需要も高いので、そのために極端に過疎ることはないだろう。また、中級以上の人にとっては待ち牌表示やドラが光るという機能が消えることがかえって良かったりもする。

上記の良い面もあることから雀龍門リーグは、「公式卓」の息抜きのような場として捉えられる可能性がある。本来ならばそこで「玄人」「名人」といった極位の人々が争うようなレベルの高いものになるはずだったのが、九段のハードルを無意味に高くしすぎたために称号持ちは「以前に九段まで上げた人」が主となってしまい、新しくやり始めた人には到達するにも苦しいものとなってしまった。極位持ちが少なすぎて、結局は色々な可能性の芽を摘むのみになってしまう可能性すらある。

こう長くは書いたが、七段~九段のポイントを3位-130→-120、4位-250→-240とするだけでもかなり改善するのではないか。ただ、私が感じるところとしては、雀龍門初代の最初からこれならまだ良かったが、雀龍門3になっていきなり変更するのではこれでもマイナスが大きすぎる。これまでのポイント制との不公平感があまりにも大きい。本来はあくまでもマイナス過多は「玄人」からとしたほうが中・上級者間でのさらなる盛り上がりが期待できたのに、雀龍門のスタッフも墓穴を掘ったことになるのではないかと感じてしまう。

今回のアップデートでのシステムバランスが素晴らしければ天鳳を超える点も多く見つけられたかもしれないが、やはりまだ、天鳳には課金してでも遊びたいと思うが、雀龍門は無料でなければやろうという気にはならない。しかし、雀龍門と天鳳の無料版を比較すれば雀龍門のほうが確実に初心者にとっては多くの機能が充実しており、さらに今回のアップデートは結局は初心者に手厚いものが多くなっている。いろいろ言われても、天鳳のエコノミー版とは世代が違うのだよと言わんばかりの美しいグラフィックに、今回は音楽の質も上がっている。接続者が天鳳を超えているのも実感できるわけであり、これだけの成長を見せている中、雀龍門側はまだいくつもある問題に対してどのように考えてくるのか。それによっては天鳳との立場が逆転するかもしれない。ほんの少し前に東風荘と天鳳の立場が入れ替わったように。


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